御所市の温泉 今昔

明治三十六年四月三十日に金港堂書籍株式會社から発行された「大和名勝」と言う古本に、金剛山の東麓にある「かもきみの湯」の前身にあたる温泉かも?と思われる記述がありました。

「かもきみの湯」のある奈良県御所市大字五百家333は昔の葛上郡なので、葛温泉場とは今の「かもきみの湯」か、もしかしたら昔はこの近所に温泉施設があったのではないか?と想像したわけです。

しかし「かもきみの湯」のホームページの「由来と泉質」を見ても、かもきみの湯の命名の由来しか書かれていませんので、大和名勝で紹介している葛温泉場とは違うかもしれません。

ただ、温泉の出る場所というは限られていますので、はたしてどうなんでしょうね。

 

大和名勝_54

 

葛 温泉場
葛は南和鉄憎の一驛(えき)なり。
一小村なれども、近年温泉發見のため、旅舎(りょしゃ)も出来日(できひ)を逐(おう)て賑合(にぎあ)ふさまなり。
温泉の質はいはゆる礦泉(くわうせん)にて皮膚病胃病脳病等に特効ありと云ふ。
持主は生花樓(しやぐわろう)とて大阪人なり。
故に飲食器具等山間に似ず都びたり。
停車場(ていしゃぢやう)近く、且吉野登山者は大方此よりする事なれば、春の頃は頗(すこぶ)る繁盛す。
礦泉(くわうせん)の分析表及び効用左(こうようさ)のごとし。

成分
格魯見加𠌃謨(コロールカリユム)0.00二六
格魯見那篤𠌃謨(コロールナトリユム)二、五一五
格魯見加爾叟謨(カルシユム)一、七九六
重炭酸加爾叟謨(ジウタンサンカルシユム)三、二〇二
重炭酸麻倔涅叟謨(ジウタンサンマグネシユム)〇、九二九
硫酸加爾叟謨(リウサンカルシユム) 僅微(わずか)
礬土及酸化鐡(ハンドヲヨビサンクワテツ)〇、〇五五
硅酸(ケーサン)〇、二四二
炭酸(タンサン)一、七九九

効用
内服(のめば) 消化不良(ゐのよわり) 腺病及侚僂病(せむし)
浴用(ゆにもちゆれば) 慢性皮膚病(はだのやまひ) 潰傷(てきもの) 頭痛痴(ごつう) 子宮病(しきう) 血の道 リヨウマチス(つうふう) ヒステリー(しやくのやまひ) ヒボコンデル(きのふさぐやまひ) 載傷一切(きりきづいつさい)

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